石油ストーブや石油ファンヒーターを出す季節になりました。製品評価技術基盤機構(NITE)は、ストーブやファンヒーターの事故は毎年11月ごろから増え、1月に最も多くなると発表しています。NITEの注意喚起に沿って、事故の数と、よくある事故の形、使う前に確かめたいことをまとめます。
事故は毎年100件以上
NITEが2021年11月に出した発表(製品評価技術基盤機構)によると、2016年度から2020年度までの5年間に通知された石油ストーブ、石油ファンヒーター、電気ストーブ、電気ファンヒーターの事故は652件でした。石油タイプが307件、電気タイプが345件です。
652件のうち死亡事故は69件で、そのうち石油タイプが44件でした。出火を伴う事故は576件にのぼります。NITEは、事故の中には、可燃物を近づけない、清掃をきちんと行うといった使い方の注意を守ることで防げるものがあるとしています。
よくある事故の形
発表には、実際の事故の例が挙げられています。石油の暖房器具に関わるものは、次のような内容です。
- 火をつけたまま給油し、タンクを本体に戻すときにこぼれた灯油が熱い部分にかかって火災になった
- カートリッジタンクに誤ってガソリンを入れ、点火しようとしたときに揮発したガソリンに火がついた
- 内部に付いた大量のすすで空気が足りなくなり、炎が逆流して、たまっていたほこりが燃えた
電気ストーブでも、電源を入れたまま寝てしまい、布団が触れて発火した例が載っています。
使う前と使うときに確かめること
NITEが挙げている気を付けるポイントは、次のとおりです。
- 可燃物の近くで使わない
- 定期的に掃除をして、ほこりやすすを取り除く
- ガソリンを誤って給油しないよう、保管方法や保管場所に気を付ける
- 暖房器具はつけたままにしない。石油ストーブなどは給油のときに必ず火を消す
- 電気ストーブや電気ファンヒーターの電源コードを引っ張ったり折り曲げたりしない
灯油の容器とガソリンの容器を同じ物置に並べていると、取り違えの原因になります。置き場所を分けておくと防ぎやすくなります。しまう前のほこりは、暖房器具を出す前の点検で取り除いておけます。
洗濯物と消毒液にも注意
NITEの映像資料には、石油ストーブの上に干した洗濯物が落ちる事故や、ストーブの近くでアルコール消毒液を使って火がついた事故も取り上げられています。暖房の前で洗濯物を乾かす習慣がある家では、干す場所を見直しておきます。子どもがいる家では、子どもの暖房器具でのやけどもあわせて確認しておきます。
まとめ
ストーブとファンヒーターの事故は5年間で652件あり、そのうち死亡事故が69件でした。事故は11月ごろから増え、1月に最も多くなります。給油のときは必ず火を消し、灯油とガソリンは保管場所を分け、周りに燃えやすいものを置かず、ほこりやすすは掃除で取り除いておきます。





