暖房やスマートフォンの充電で、冬は電源タップや延長コードを使う時間が長くなります。年末の大掃除では、コンセントやプラグのほこりも、点検の対象です。製品評価技術基盤機構(NITE)の公表資料に沿って、点検のポイントをまとめます。
配線器具の事故は、5年で309件
NITEのプレスリリース「点検しましょう。ほこりを払ってキレイに年越し~5年で191件、配線器具の火災事故~」(令和元年12月19日、NITE)によると、2014年度から2018年度の5年間に、テーブルタップや延長コードなどの配線器具の事故が309件ありました。そのうち191件(62%)が火災です。
火災のうち、使う人の誤使用や不注意と推定される事故は107件でした。その中で最も多い原因が、ほこりや水分が付着して起こるトラッキング現象です。数字は2019年にまとめられたものですが、点検の考え方は、いまの暮らしにもそのまま当てはまります。
トラッキング現象とは
NITEは、トラッキング現象を、付着したほこりや水分によって電気の通り道ができ、異常に発熱する現象と説明しています。事例として、コンセントに電源プラグを長期間差したままにしていたところ、接続部にほこりがたまり、トラッキング現象で製品とその周辺が焼けたものが挙がっています。
テーブルタップの許容量を超えない
もう1つの事例は、接続できる最大消費電力を超えて、電気ストーブと電気カーペットをテーブルタップにつないだものです。電源プラグの内部が異常に発熱し、製品とその周辺が焼けました。NITEの「たこ足配線で異常発熱」のページ(NITE)にも、たこ足配線は異常発熱を起こすおそれがあり、発煙やショートから火災に至る場合もあるため、行わないでください、と書かれています。
大掃除のときの点検
NITEのプレスリリースには、年末の大掃除のときの点検方法として、次の3点が示されています。
- 差込口とその周辺のほこりを払う
- 配線器具を点検する
- 水気のある場所での使用を控える
あわせて、事故を防ぐポイントとして、次の内容が挙がっています。
- 電源プラグは奥までしっかり差し込み、ほこりがたまっていないか確認する
- 電源タップやコンセントの接続部に、水分がかからないようにする
- 電源コードを引っ張ったり、机の脚で踏んだりするなど、無理な力を加えない
- 接続できる最大消費電力を超えて使わない
- 異臭や変色といった、事故の前兆を見逃さない
煙や火花が出たとき
NITEは、発煙や火花が出た場合は、コンセントから電源プラグを抜くとしています。触れないほど熱いときは、ブレーカーを落とします。
あわせて確認したいこと
暖房器具を出すときは、本体だけでなく、つなぐコンセントも同じ日に確認すると手間が減ります。本体の点検は暖房器具を出す前の点検に、住宅用火災警報器の確認は住宅用火災警報器は秋の火災予防運動に合わせて点検にまとめています。大掃除の分け方は年末大掃除を軽くする3つの方針の記事にあります。
まとめ
配線器具の火災で最も多い誤使用は、ほこりや水分によるトラッキング現象です。大掃除で、コンセントとプラグのほこりを払い、水気のある場所を避け、最大消費電力を超えるつなぎ方をやめます。





