火を使う機会が増え、空気も乾燥する11月から冬にかけては、住宅火災に気をつけたい時期です。毎年秋には、消防庁による全国火災予防運動が行われます。この機会に、天井や壁に取り付けた住宅用火災警報器が、いざというときに鳴るかどうかを確かめておきます。
令和8年の秋季全国火災予防運動
消防庁の通知(令和8年秋季全国火災予防運動の実施について)によると、2026年の運動は11月9日(月)から15日(日)までの7日間です。全国統一防火標語は「火の確認 いい日を支える いい習慣」です。
通知には、運動の背景として、減少傾向にあった住宅火災の件数が令和3年から増加傾向に転じたことや、死者の内訳で65歳以上の高齢者が7割を超えていることが書かれています。重点推進項目の最初に挙がっているのは、住宅防火対策の推進です。
警報器はどこにあるか確かめる
消防庁の住宅用火災警報器Q&A(消防庁予防課)によると、警報器は、基本的に寝室と、寝室がある階の階段上部(1階の階段は除く)に設置する必要があります。住宅の階数によっては他の階段にも必要になることがあり、市町村の火災予防条例により、台所やその他の居室にも設置が必要な地域があります。まず、自宅のどこに付いているかを、一度見て回ります。
点検は作動確認から
消防庁は、定期的に点検ボタンを押すなどして作動確認を行うように案内しています。機種によって、音声で知らせるものや、警報音が鳴るものがあります。取扱説明書か、本体の表示を見て、確認の方法を調べます。家族のいる家では、点検の日に、鳴る音を全員で聞いておくと、実際に鳴ったときに慌てません。
- 各部屋の警報器の位置を確認する
- 点検ボタンを押して、音や音声が出ることを確かめる
- 鳴らない、または異常を知らせる表示が出ているときは、取扱説明書で対処を確認する
- 設置から時間が経っていれば、交換を考える
交換の目安は10年
消防庁のQ&Aでは、10年を目安に交換することが、防火の対策の一つとして挙がっています。電池式の製品には「電池(10年)」と表示されているものがあります。住宅用火災警報器は、電池が切れると作動しなくなります。機種によっては、電池切れや故障のときに、音や光で知らせる機能があります。
交換の時期は、本体に書かれた製造年や、設置したときの記録で確かめます。記録がない場合は、本体の裏や側面を見ます。賃貸住宅の場合は、自分で替えてよいか、管理会社や大家さんに確認します。
訪問販売に注意する
消防庁のQ&Aでは、警報器の訪問販売で、「すでに義務化されている」などと不安をあおる手口があることも、注意として挙がっています。突然訪ねてきた業者の話をその場で決めず、まず消防署や自治体の窓口に確認します。
まとめ
秋の火災予防運動の週に、警報器の位置を確かめ、点検ボタンを押し、設置から10年を目安に交換を考えます。年に一度の習慣にしておくと、忘れません。暖房を使う前の確認は、暖房器具を出す前の点検と同じ日にまとめると手間が減ります。家族の連絡先は紙1枚にまとめておくと、いざというときの助けになります。





