寒い季節に手放せないカイロや湯たんぽ、電気あんか。心地よい温かさに感じていても、同じ場所に長く当て続けると、低温やけどになることがあります。製品評価技術基盤機構(NITE)と消費者庁の案内に沿って、使い方の注意をまとめます。
低温やけどは「熱くない」のに起こる
NITEの製品安全情報マガジン(Vol.468 温活グッズの事故)には、低温やけどになる温度と時間の目安として、44℃では3〜4時間、46℃では30分〜1時間、50℃では2〜3分と言われている、と書かれています。熱源に触れた部位が圧迫されていると、より短時間で起こります。
血流や皮膚の感覚には個人差があり、44℃以下でも低温やけどになるおそれがあります。高齢の方、幼児、身体の不自由な方、糖尿病の方は、特に注意が必要とされています。
カイロの使い方
NITEの案内にある、使い捨てカイロなどの注意は次のとおりです。
- 直接肌にあてず、布などで熱を和らげる
- 同じ部位に長時間あてない
- 違和感を覚えたら、すぐに使用を中止する
- ベルトなどで圧迫しない
- こたつの中や、暖房器具の近くでは使わない
- 就寝時には使わない
就寝時に使わない理由として、NITEは、布団の中で熱がこもり、通常より高温になることがある点と、熱さに気づきにくく重度のやけどにつながるおそれがある点を挙げています。
湯たんぽは就寝前に布団から出す
消費者庁の「ゆたんぽを安全に正しく使用しましょう」(消費者庁)には、次のような注意が書かれています。
- 使用前によく点検し、亀裂や破損がないか確認する
- 製品の異常に気づいたら、使用を中止する
- 製品ごとに指定された加熱方法、加熱時間を守る
- 長時間、身体に接触させない
- 就寝時に布団を暖めるために使うときは、就寝前に布団から出す
- 家にあるゆたんぽが、リコール対象になっていないか確認する
「布団を暖める道具」と考えると使い方が整理しやすくなります。足元に置いたまま眠るのではなく、布団に入る前に暖め、入るときに出します。
電気あんか・電気マットの扱い
NITEによると、電気あんかは、布団を暖めたら、就寝時にスイッチを切るか、身体に触れない距離まで離します。厚手のタオルなどで包んでも、低温やけどのおそれがあります。電気マットは、就寝用の暖房として、布団に入れて使いません。ソファーやクッションの上でも使わず、折り曲げたり、しわの寄った状態で使ったりしないようにします。
痛みや違和感があったとき
当たっていた場所に赤みや違和感があるときは、そのまま様子を見ず、医療機関に相談します。
家族みんなで気をつける
高齢の家族や、自分で熱さを訴えにくい小さな子どもには、周りが気を配ります。寝る前に、布団の中に熱源が残っていないか、家族で声をかけ合う習慣にすると、取り出し忘れを防げます。冷えを感じ始めたらの記事にある、首・手首・足首を温める重ね着と合わせると、道具に頼りすぎずに済みます。
まとめ
カイロは直接肌に当てず、就寝時には使いません。湯たんぽは就寝前に布団から出し、電気あんかは眠るときにスイッチを切ります。「熱くないから大丈夫」と考えず、同じ場所に長く当て続けない使い方を習慣にします。





