冬の暖房代は、設定温度を少し変えるだけで差が出る支出です。ただし、「何度にするか」だけでなく、「室温」と「設定温度」は別のものだという点も押さえておくと、見直しが楽になります。環境省が示している目安をもとに、手間のかからない順にまとめます。
室温の目安は20℃
環境省の「エアコンの使い方について」(環境省)では、快適性を損なわない範囲での省エネのため、室温を夏季28℃、冬季20℃とすることを推奨しています。これは「エアコンの設定温度」ではなく、「部屋の温度」の目安です。設定温度を20℃にしても、部屋の広さや断熱の状況で、室温が20℃になるとは限りません。まず、室内に温度計を置いて、いまの室温を見る習慣をつけます。
設定を1℃下げると約10%
環境省は、冬の暖房時の温度設定を1℃低くすると、約10%の消費電力の削減になるとしています(環境省 エアコンで節電!)。前出の「エアコンの使い方について」のページでは、この削減の見込みは、省エネルギーセンターの調査報告書(平成17年3月)に基づく数字だと説明されています。機種や住まいによって実際の数字は変わるため、あくまで目安として、1℃ずつ試しながら、体感の変化を見ます。
「エアコンの使い方について」のページには、令和5年度の調査として、暖房の主力にエアコンを使う世帯の半数以上が、設定温度を23℃以下にしていることも載っています。いま何度にしているかを、一度見直してみます。
フィルター掃除は2週間に1度
環境省のページには、2週間に一度はフィルターの掃除をするよう書かれています。効果として、暖房時で約6%の消費電力の削減になるとされています。フィルターに埃がたまると、風が通りにくくなり、同じ暖かさを出すのに余計な電力が必要になります。掃除機で埃を吸い、汚れが目立つときは、水洗いして、陰干しで完全に乾かしてから戻します。
暖房する範囲を小さくする
環境省は、暖房を使うときは、室温20℃以下を目安に、ドアやふすまを閉めて暖房範囲を小さくするよう案内しています。次のような工夫が考えられます。
- 使っていない部屋とのドアを閉める
- 日中、家族が集まる部屋を1つにする
- 窓に厚手のカーテンをかけ、冷気を入れにくくする
- 重ね着や、あたたかい飲み物で、体の側から暖める
窓の結露が気になる場合は、窓の結露は朝の換気と拭き取りで減らすの記事も参考になります。
数字の使い方に注意する
環境省のページは、過去のキャンペーン情報として掲載されており、最新情報は記載のデコ活サイトで確認するよう書かれています。電気料金の単価は年によって変わるため、この記事では金額の目安は書いていません。ご自宅の金額は、電力会社の検針票やマイページの使用量から、前の冬と比べて確かめます。
家全体の電気代の見直しは、電気代を押し上げる5つのムダの順序で進めると、重複なく確認できます。暖房器具そのものの点検は、暖房器具を出す前の点検にまとめています。
まとめ
冬の暖房は、室温20℃を目安に、設定温度を1℃ずつ見直します。フィルターは2週間に一度掃除し、暖房する範囲を小さくします。無理に我慢せず、温度計で室温を見ながら、家族が快適に過ごせる範囲で調整します。





