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冷蔵庫のにおい移りを止める——原因の3か所と、容器の選び方

生活・暮らし2026年9月16日
冷蔵庫のにおい移りを止める——原因の3か所と、容器の選び方

冷蔵庫を開けると、何とも言えないにおいがする。脱臭剤を置いてもしばらくすると戻る。この繰り返しになるのは、においの出どころを断たずに、においだけを消そうとしているからです。原因は、においを出す食材、においを吸う食材、においがたまる場所の3つに分けられます。

におい移りは「出す側」と「吸う側」で起きる

強いにおいを出す代表は、キムチ、漬物、チーズ、ニンニク、青ネギ、干物、それに調理済みの惣菜です。逆に、においを吸い込みやすいのは、卵、牛乳、バター、ご飯、豆腐、それに氷。冷蔵庫の中で、この2つが近くにあるほどにおいは移ります。

とくに気づきにくいのが氷です。製氷室の氷は水分と空気を含み、庫内のにおいをよく吸います。飲み物に入れたときだけ違和感がある、という場合は、氷を疑うと当たります。

容器は「密閉できるか」で選ぶ

ラップをかけただけの皿は、においを止められません。ラップは薄く、隙間もできるため、出す側にも吸う側にも効き目が薄いのが実際です。においの強いものは、ふたが閉まる容器に入れます。

  • においの強いものは、ガラスかホーローの密閉容器に入れる
  • プラスチックの容器は、においが容器自体に残ることがある
  • ふたのパッキンが劣化すると閉まらなくなる。年に一度は見る
  • 買ってきた惣菜は、パックのまま入れず容器に移す

プラスチックの容器を使うなら、においの強いもの専用と決めて、他と混ぜないほうが扱いやすくなります。一度付いたにおいは、洗ってもなかなか抜けません。

移ってしまった容器の戻し方

においの残った容器は、ぬるま湯に重曹を溶かしてしばらく浸けると軽くなることがあります。それでも取れない場合は、天日に半日ほど当てる方法もあります。どちらも試して戻らないなら、用途を分けて使い続けるほうが早い判断です。

たまる場所を掃除する

3つめの原因が、こぼれた汁が乾いて残っている場所です。棚板の端、引き出しの底、ドアポケットの底、そして野菜室。ここに落ちた汁や野菜のくずが、庫内のにおいの土台になっています。

掃除は、庫内をいったん空にしてからのほうが早く終わります。棚と引き出しを外して、ぬるま湯で洗い、乾かしてから戻す。本体側は、薄めた台所用洗剤を含ませた布でふき、そのあと水ぶきで洗剤を残さないようにします。塩素系の洗剤は食品に触れる場所なので使いません。

掃除の頻度は月に一度で十分ですが、食材の入れ替えが少ない家庭ほど、汚れが古くなりやすくなります。中身を見える状態に保つ考え方は食品ロスは冷蔵庫の中で生まれるにまとめています。

脱臭剤の使い方

脱臭剤は、原因を断ったあとに使うと効きます。逆に、においの元を残したまま置いても、追いつきません。置き場所は、においが集まる下段が向いています。

市販品のほかに、重曹を容器に入れてふたをせず置く方法もあります。数か月で交換し、使い終わったものは掃除に回せば無駄になりません。コーヒーの出しがらや茶がらを乾かして使う方法もありますが、湿ったまま置くとカビるので、しっかり乾かしてからにします。

詰めすぎると、においも冷えも悪くなる

庫内にぎっしり詰まっていると、空気が流れず、においが一か所にとどまります。冷気の巡りも悪くなるため、冷えにくさとにおいは同時に起きやすくなります。目安として、棚の7割程度に抑えると空気が動きます。

逆に、冷凍室は詰まっているほうが効率が上がります。冷蔵室は空けて、冷凍室は詰める。この使い分けを覚えておくと、電気代の面でも無駄が減ります。

ドアポケットと野菜室は別扱い

ドアポケットは、開け閉めのたびに温度が上がり下がりする場所です。ここに卵や牛乳を置くと、においを吸いやすいうえに傷みも早くなります。調味料のように、においが強くて日持ちのするものを置くほうが理にかなっています。

野菜室は、においの発生源になりやすい場所です。土の付いた野菜、しおれた葉物、袋の中で蒸れたきのこ。これらが庫内全体のにおいの元になります。買ってきた野菜を袋のまま入れず、新聞紙で包む、あるいは保存袋に入れ替えるだけで、たまり方が変わります。

においがしないのに味が変わるとき

庫内はにおわないのに、取り出した食材の味が落ちている。この場合は、においではなく乾燥を疑います。冷蔵庫の中は湿度が低く、覆いのない食材から水分が抜けていきます。ラップで足りない場合は、密閉容器に入れ替えます。においへの対策と乾燥への対策は、どちらも容器に行き着きます。

冷凍室のにおいは別の原因

冷凍室でにおいが出る場合、多くは包み方が足りていません。凍っていても水分は少しずつ抜けており、その過程でにおいが移ります。ラップで包んでから保存袋に入れる、空気を抜いて閉じる、という二重の手当てで防げます。

長く入れっぱなしのものも原因になります。いつ入れたか分からない食材が奥に残っているなら、まずそこを片づけます。袋に日付を書いておくだけで、この状態は起きにくくなります。

まとめ

においを出すものは密閉容器へ、吸うものは離して置く、こぼれた汁は月に一度落とす。脱臭剤はそのあとです。氷に違和感があるときは、製氷室ではなく庫内全体を疑う。順番を守れば、開けるたびのにおいはかなり収まります。

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