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保険の見直しは4つの問いから——重複と不足を洗い出す手順

節約・お金2026年8月28日
保険の見直しは4つの問いから——重複と不足を洗い出す手順

固定費の見直しというと通信費や電気代が先に挙がりますが、金額の大きさでいえば保険はそれ以上になることがあります。ただ、安いものへ替えればいいという話ではありません。保険は減らしすぎると、必要になったときに何も残らないためです。順番としては、まず何に入っているかを書き出すところから始めます。

手順1 いま入っているものを1枚に書き出す

証券を集めて、契約ごとに次の4つだけを書き出します。会社名、保障の種類、月々いくら、いつまで。これだけで、多くの家庭は「思っていたより本数が多い」ことに気づきます。給料から引かれている団体保険や、クレジットカードに自動で付いている保障も一緒に並べます。

  • 死亡したときに出るもの(定期・終身・収入保障)
  • 入院や手術で出るもの(医療・がん)
  • 働けなくなったときに出るもの(就業不能)
  • 物や他人への賠償に備えるもの(火災・自動車・個人賠償)

ここまでを1枚にまとめた時点で、見直しの半分は終わっています。判断材料がそろっていないから決められない、というのが多くの人の状態だからです。

手順2 4つの問いで仕分ける

書き出したら、契約ごとに次の問いを当てます。

一つめは、誰のための保障か。子どもが独立したあとも、独立前と同じ死亡保障を掛け続けている例は珍しくありません。二つめは、公的な制度で足りる部分ではないか。日本には高額療養費制度があり、医療費の自己負担には毎月の上限があります。入院日額を手厚くする前に、この上限額を知っておくと判断が変わります。制度の内容は厚生労働省の案内で確認できます。

三つめは、同じ保障が二重になっていないか。個人賠償責任保険は、火災保険、自動車保険、クレジットカードの付帯と、三重になっていることがあります。この保障は一つあれば足ります。四つめは、貯蓄と保険が混ざっていないか。積立型は途中で解約すると元本を割ることがあるため、この一本だけは解約の損得を確かめてから動きます。

手順3 減らす前に、足りない側を見る

見直しというと減額の話になりがちですが、実際には不足のほうが問題になる場合があります。とくに見落とされやすいのが、働けなくなったときの備えです。死亡したときの保障は手厚いのに、病気で長期間働けなくなる状況には何も用意していない、という構成はよくあります。

賃貸に住んでいる人の火災保険も同じで、家財の額を実態に合わせていないケースが目立ちます。逆に、独身で扶養している人がいないのに大きな死亡保障を持っているなら、そこは減らす余地があります。減らす側と足す側を同時に見て、初めて見直しになります。

相談先を選ぶときの注意

相談窓口は便利ですが、扱っている会社の商品しか出てこない場合があります。提案を受けたら、なぜその商品なのか、比べた候補は何だったのかを聞くと判断しやすくなります。その場で決めず、一度持ち帰るだけでも十分です。

家族構成が変わった年に見返す

保険は入った瞬間に条件が固定されるのに、暮らしのほうは動き続けます。結婚した、子どもが生まれた、家を買った、子どもが独立した、転職して勤め先の制度が変わった。この5つのどれかが起きた年は、内容が実態と合わなくなっている可能性が高い時期です。

逆に、何も変わっていない年に細かく見直しても、得られるものは多くありません。毎年考えるのではなく、変化があった年だけ手をつけると決めておくほうが、結果的に手が回ります。

手順4 切り替えは、新しい契約が成立してから

最後に順番の話です。いまの契約を解約してから新しいものに申し込むと、健康状態によっては加入を断られ、無保険の期間ができます。必ず、新しい契約が成立したことを確認してから解約します。ここを逆にした失敗は取り返しがつきません。固定費の全体像は通信費は一度で下がる固定費と合わせて見ると整理しやすくなります。

解約前に確かめる3点

いよいよ解約という段になったら、次の3つだけ確認します。まず、解約返戻金があるかどうかと、その額。積立型は契約からの年数で大きく変わるため、いま解約するといくら戻るのかを保険会社に問い合わせます。

次に、特約だけを外せないかどうか。契約全体を解約しなくても、使う見込みのない特約を外すだけで保険料が下がることがあります。まるごと入り直すより手続きが軽く、健康状態の告知も不要な場合があります。

最後に、解約の効力がいつから発生するか。月の途中で解約すると、その月の保険料の扱いが会社によって違います。数百円の話ではありますが、確認しておけば行き違いが起きません。

なお、見直しの相談を装った勧誘の電話や訪問が増える時期でもあります。証券を手元に置いた状態で話を聞くのは構いませんが、その場で契約書に署名しないことだけは決めておきます。持ち帰って比べる時間を取らせない相手は、それ自体が判断材料になります。

まとめ

保険の見直しは、書き出す、4つの問いで仕分ける、不足も見る、成立を確認してから解約する。この順番を守れば、勧められるままに乗り換えて穴が空くことは避けられます。金額の大きい固定費だけに、年に一度、家族構成が変わったタイミングで見返す価値があります。

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