電気ケトルと炊飯器は、毎日使うわりに手入れを忘れやすい家電です。ケトルの内側の白い汚れと、炊飯器のふたの内側のにおいは、どちらも放っておくと落ちにくくなります。週に1回の拭き取りと、月に1回のつけ置きに分けると、手間をかけずに保てます。
ケトルの白い汚れは水のミネラル
ケトルの底や内側に付く白い斑点は、水に含まれるカルシウムなどのミネラルが、沸かすたびに残って固まったものです。汚れではなく、体に害もありませんが、積もると沸くまでの時間が延び、湯にかけらが混ざります。
落とすには、酸で溶かします。台所用のクエン酸を使うのが手軽です。水を満水まで入れ、クエン酸を大さじ1ほど溶かして沸かし、そのまま1時間ほど置きます。湯を捨てて内側をすすぎ、もう一度水だけで沸かして捨てれば、酸のにおいは残りません。
やってはいけないこと
内側をたわしや研磨剤でこするのは避けます。内側の加工に傷が付くと、そこに汚れが付きやすくなります。本体を水に浸けるのも故障の原因です。洗うのは内側だけ、外側は固く絞った布で拭きます。
ケトルは使ったあとに水を残さない
白い汚れは、水を入れたままにする時間が長いほど増えます。使い終わったら残った湯を捨て、ふたを開けて乾かします。これだけで、つけ置きの回数は月1回で足ります。
注ぎ口の内側は、湯垢が付きやすい場所です。月1回のつけ置きのときに、細いブラシか綿棒で軽くなでます。
炊飯器のにおいは内ぶたとパッキン
炊いたご飯がにおう、ふたを開けたときに酸っぱいにおいがする。原因は内釜ではなく、ふたの内側にある内ぶたと、その周りのゴムのパッキンにあることがほとんどです。蒸気と一緒に上がったでんぷんが付いて、そこに雑菌が増えます。
内ぶたは、多くの機種で外せます。毎回でなくてよいので、週に1回は外して、台所用の中性洗剤で洗います。パッキンの溝は、指の腹でなぞるようにして汚れを落とします。
蒸気口の部品も忘れずに
ふたの上にある蒸気の出口も、外せる機種があります。ここにもでんぷんがたまり、におい移りの原因になります。内ぶたと一緒に週1回洗います。外し方は機種で違うため、取扱説明書の「お手入れ」の項目を一度見ておきます。
内釜は「浸す」と「こすらない」
内釜の内側の加工は、傷が付くとご飯がくっつくようになります。米粒が付いたまま乾いたときは、水を張って30分ほど置いてから、やわらかいスポンジで洗います。金属のたわしと、研磨剤入りのスポンジは使いません。
内釜の外側と、本体の内釜を置く面も、月に1回は拭きます。ここに米粒や汚れがあると、加熱が均一になりません。
保温は長くしない
においの原因のもう1つは、長時間の保温です。炊いてから半日以上置くと、ご飯が黄ばんでにおいが出ます。食べきれない分は炊きたてのうちに小分けにして冷凍したほうが、味も保ちます。冷凍保存の基本で書いた、平らにして急いで凍らせる方法がそのまま使えます。
手入れの頻度をまとめる
- ケトル … 毎回、湯を捨てて乾かす。月1回、クエン酸でつけ置き
- 炊飯器の内ぶた・パッキン・蒸気口 … 週1回、外して洗う
- 炊飯器の内釜 … 毎回やわらかいスポンジで洗う。こすらない
- 炊飯器の本体と釜を置く面 … 月1回拭く
毎回やることは「乾かす」と「こすらない」の2つだけです。週1回と月1回の作業を家事の予定に入れておけば、白い汚れとにおいは戻ってきません。





