秋は寝具を入れ替える時期です。夏に使ったタオルケットや薄い掛け布団をしまい、冬用を出す。この入れ替えのときに手入れを済ませておくと、冬のあいだ気持ちよく使えます。
干すのは午前10時から午後2時
布団を干すのに向くのは、日が高い時間帯です。午前10時から午後2時のあいだが目安で、それより早い時間は空気に湿気が残り、夕方は気温が下がって湿気を吸い戻します。
秋は日が短くなるため、夏と同じ感覚で夕方まで出しておくと、かえって湿ります。取り込む時刻を先に決めておきます。
素材で干し方が変わる
綿の布団は日光に当てて構いません。羊毛と羽毛は、直射日光に長く当てると傷むため、風通しのよい日陰か、カバーをかけて干します。
- 綿 … 片面1時間ずつ、両面で2時間ほど
- 羊毛 … 陰干しで1時間から2時間
- 羽毛 … カバーをかけて1時間程度。月に1、2回で足りる
- ウレタン素材のマットレス … 日光で劣化するため、立てかけて風を通す
叩くのは避けます。中の繊維が切れて、かえってほこりが出やすくなります。表面のほこりは、取り込むときに手で払うか、掃除機のノズルで吸います。
干せない日の代わり
天気が続かない時期は、室内で風を通します。布団を椅子2脚に渡して立てかけ、扇風機かサーキュレーターの風を当てます。1時間ほどで、こもった湿気が抜けます。
布団乾燥機がある場合は、それが最も確実です。ダニ対策の運転がついている機種なら、収納前に一度かけておくと安心して押し入れに入れられます。
しまう前に確かめること
収納前に見るのは3か所です。縫い目のほつれ、シミや黄ばみ、においです。ほつれは放っておくと中身が出るため、しまう前に繕います。シミが気になるものは、この機会にクリーニングへ出します。
においが取れないときは、湿気が抜けていない可能性があります。もう一度干し直してから収納します。部屋干しのにおいの原因と同じで、乾ききっていないものをしまうと、次に出したときに残ります。
収納の仕方
押し入れは下ほど湿気がたまります。使わない寝具は上段、よく使うものは下段という置き方が基本です。すのこを敷いて床から離すと、風が通ります。
圧縮袋は場所を取らずに済みますが、羽毛布団に長く使うと膨らみが戻りにくくなります。羽毛は袋に入れず、通気性のある収納ケースにゆったり入れます。
防虫剤の置き方
防虫剤は成分が空気より重いため、寝具の上に置きます。下に敷いても効きません。種類の違うものを混ぜると変質することがあるため、1つの収納には1種類にそろえます。
シーツとカバーの扱い
カバー類は洗ってからしまいます。汗や皮脂が残ったまま収納すると、翌シーズンに黄ばみとして出てきます。洗ったあとは、完全に乾いたことを確かめてから畳みます。
枕は素材によって洗えるものと洗えないものがあります。表示を見て、洗えないものは陰干しにとどめます。買い替えの目安は、へたって高さが合わなくなったときです。
マットレスとベッドの下
敷布団を使わずマットレスで寝ている場合も、湿気は溜まります。週に1度、片側を持ち上げて壁に立てかけ、風を通します。ベッドの下は、ものを詰め込むと空気が動かなくなるため、隙間を残します。
マットレスは上下と裏表を入れ替えると、へたりが偏りません。季節の入れ替えのタイミングでやると忘れません。
ダニ対策は洗うより乾かす
ダニは湿気と温度で増えます。掃除機で吸うのは表面のほこりと死骸で、生きているものは繊維に残ります。効くのは、乾燥させて生きられない状態にすることです。
布団乾燥機のダニ対策運転は、高温を一定時間保ちます。かけたあとに掃除機をかけると、残ったものを吸い取れます。順番を逆にすると効果が下がります。
買い替えの目安
掛け布団は、膨らみが戻らなくなったときが交換の時期です。畳んで元に戻らない、以前より軽く感じる、寒く感じる。この3つが重なったら寿命です。
敷布団やマットレスは、真ん中がへこんで腰が沈む状態になったら替えます。眠りの浅さが続くときは、寝具の状態が原因のこともあります。
まとめ
秋の手入れで押さえるのは、日が高い時間に干す、素材に合わせて干し方を変える、乾ききってからしまう、の3点です。収納前にほつれとシミを見ておけば、冬に出したときそのまま使えます。





